万年ヒラリー Reboot 〜闘争の記録〜

社労士開業を目指し、ひたむきに毎日を精一杯生きる平凡な一人の男の物語!

ROUND 21 追憶④〜万年ヒラリー 2010.2.13〜また、カルガモくんいた!

・・Y、そしてTよ・・


今日は一日お前らはどうだった?俺はひょんなことからはじめた勉強や、家事やさまざまやることがあって今日もあわただしかったよ・・

そんで一日も終わりかけ、ホッとしてたら・・また、例によって俺のこころを沈ませるいやなできごとあった・・なんかあいかわらずこうした苦労からぬけだせないでいるよ・・

・・Y、お前とはもう何年も連絡とれてないな・・あれだけ好きだった奥さんともう別れて3、4年くらいたつのか・・新しい出会いはあったのか?・・それとも自分で作った会社・・忙しいのか?・・


お前は学生時代からずっと弁護士目指してて、優秀だったと思うし、俺は今でも優秀だと思ってるよ・・学生時代から、お前が大学院終わって田舎帰るまでの間、社会人なりたての俺は、酔っ払ってしょっちゅう夜中お前の家いったり、迷惑ばかりかけたのは俺の方だったな・・

・・お前が結婚するっていうから・・九州にかけつけたよな・・でも、その頃からあまり関係がしっくりこなかった・・俺が友人代表にならなかった・・なんとなくよそよそしくなった気がしていたんだ・・だけど、器用なお前が嬉しそうに、実家近くに借りたぼろアパートを壁紙から全部自分で貼りなおして、見違えるような部屋にして、奥さんを迎え入れようとしている姿みて・・心から祝福していたんだ・・うそ偽りはないよ・・

・・俺は学生時代から何もかわっちゃいないつもりだが・・お前と腹割って話せる日がくるのかな・・お互い幸せになればそれでいい・・って間柄じゃないだろ・・



・・そしてTよ、お前は今も眠れない夜を過ごしているのか・・

大学時代、俺たち3人の中で一番成績がよくて、大学院へも早々と進学を決め、輝かしい未来がまっていたはずなのに・・大学院時代にてんかんの発作が初めておきた・・大学院も中退し、家に引きこもるようになった・・親にも手をあげた・・そして・・・

・・いずれにせよ、お前がずっと一番苦しんでいるよな・・もう15年くらいになるのか・・

7、8年ぶりに2年前くらいにあったときはまだよかったが、今でも一進一退の病状なのはよくわかってる・・

そのときも俺はよく俺に会えたな、と本当に心からほめたい気持ちだったよ・・生まれた子供へのプレゼントまで持ってきてくれて・・

それよりも、俺はその前、俺が結婚する前に会ったとき、いろいろあってなんとか俺に久しぶりに会ったとき、そのときのほうがショックだったよ・・

・・「万年、すまない、学生時代、俺はお前達にずっとうそをつきながら接してきたんだ・・本当の俺は暗くて、勉強なんかしてなくて・・そんな俺に自然に振舞ってくれてありがとう・・俺は全部うそだったんだよ・・今日はあやまりたくて、お前にあいたかったんだ・・やっとあやまる勇気がでたんだ・・だけど今だって、社会に出るのが怖くてたまらないんだ、自分が他人にどう思われているか、それを考えると怖いんだよ・・」

・・涙が出そうになった・・じゃあ、Tよ、たくさんアホやって、笑ってすごした、俺にとってかけがえのない思い出すべてがうそだったのかい?・・そんなことあるわけないじゃないか・・楽しかった思い出すべてにお前、全部いるんだぜ・・そんなの消せるわけないじゃねえか・・そんなこというんじゃねえよ・・それに、礼をいうのは俺のほうだよ・・二浪してやっとひっかかって入った大学であまり将来の希望も待てず、卑屈になってた俺が前向きに生きられ始めるようになったのは・・お前らがいたからなんだよ・・俺もなんとかお前らと一緒に晴れ晴れと卒業したかったから頑張れたんたぜ・・

・・うん、Tよ、俺はお前が学生時代見ていた夢の分まで頑張るなんてことできやしない・・そんな能力もないし、えらそうにそんなこということできない・・

・・だけど、俺は悲しみ背負うこと・・そればかりしてきたから、お前の悲しみも背負って進むことはできるよ・・

・・俺は単純で馬鹿かもしれないが、もう色あせた17年前の卒業したときの楽しい思い出を忘れてない・・そして、そのときの誓いを果たす・・そんなことばかり追いかけているんだ・・


・・Yよ、Tよ・・またあのときみたいに3人で飲めるだろう?なあ?・・俺、お前らに話したいこと山ほどあるんだぜ・・いつかまた飲めるよな?・・忘れないでくれ、お前らは俺の真の友達なんだぜ・・

・・俺、それを心の中で楽しみにして、日々生活に立ち向かっていくよ・・



カルガモくん、こちらの小さな池にもみつけました・・・

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