万年ヒラリー Reboot 〜闘争の記録〜

社労士開業を目指し、ひたむきに毎日を精一杯生きる平凡な一人の男の物語!

ROUND 32 Mさんへ④〜きっと回復するさ‼️〜

「・・万年さんですか?私、Mの姉です・・弟がきっと心配してるだろうから連絡してあげてと言われて・・弟は今、A市のN病院に入院してるんです・・」


「・・面会は可能ですか・・よろしければMさんに会いたいです・・どうしても元気づけてあげたいんです・・」


「・・大丈夫です・・では私の携帯に連絡をお願いします・・」


・・その後、Mさんに会いに奥深い山の中の病院に会いに行ったんだ・・お姉さんに案内され、向かった先はよく知る閉鎖病棟だった・・俺は、昔、病院を監視する仕事をしていてこの病院にも来たことがあった・・お姉さんの話だと、排泄にこだわりがあり、食事もあまり取らないとのことだった・・また、妄想が入ることもあり、夜間は少し暴れるとのとだった・・


・・部屋に通されると車椅子に乗ったMさんがやってきた・・


「Mさん、とても元気そうじゃないですか!顔色もいいですよ!」・・精一杯元気づけてあげるんだ・・歩かない・・食事が充分じゃないから歩けなくなったのか・・


「・・なんか食事が合わなくてさ、パンがいいって看護師さんに言うんだけど全然なんだよ、なんとかしてよ、アネキ!」


「・・ええ、私も言ってるんだけどね・・今日は万年さんきてくれて良かったじゃないの・・」


「Mさん、今度はあの当時のボスと一緒くるからさ、元気出してよ、巨人戦はテレビで見てるんでしょ?」


「・・ダメなんだよ、それが、なんかみんなが見たいやつしか入れなくてさあ・・アネキ、こんなところ早く転院できないのかな?」


「病院にも転院先を探してと言ってるんだけどね・・もう少し待ってちょうだい・・」 


・・


「・・Mさん、俺、また来るからね!できるだけしっかりご飯たべてね!必ずよくなるから・・」


・・病室を出て少しお姉さんと話をした・・

父親を亡くし、娘を一人で育てている・・そしたら今度は弟が入院・・少しやつれた印象を受けた・・


「・・万年さん、ここは父が長く入院していた病院なの・・だから相談して弟を入院させたんだけど、あまり合わないようね・・でも転院といっても近くの病院はすぐには空きがない状況なんです・・テレビも観ていたら他の方にすぐにチャンネル変えられちゃうみたいで・・」


・・そうだよね、できる限り弟の思うようにしてあげたい・・この辺の病院は似たりよったり・・しかも転院となれば余計なお金はかかる・・俺はこのとき、Mさんが必ず元気になってくれると思っていた・・


(つづく)


Mさんへ

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何かいたのか?チャトラン・・

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