万年ヒラリー Reboot 〜闘争の記録〜

社労士開業を目指し、ひたむきに毎日を精一杯生きる平凡な一人の男の物語!

ROUND330 NAKANO22・・決意と荒みゆく生活と🍺⚾️・・

・・次の日Tと俺は東京に帰ることになる・・そして俺自信は、大学を卒業し、Yが結婚するまで、それから何度も大分にいくことになる・・


・・中野に戻ってきた俺は、目標を持った・・その時の状況から考えると俺には途方もない目標だ・・


・・それから公務員試験の合格体験記を読み漁った・・どうやら試験自体は7月とかにあるようだ・・そして勉強期間は最低でも半年以上・・英語はないようだが、数的推理という数学的な科目と小論文がある・・


・・そうすると最低でも三年の秋には勉強だけやれる環境に身を置かないと俺のような奴では勝負にならない・・


・・


・・仕事しまくって、金を貯めるしかない・・ 


・・俺は腹を決めた・・


・・


・・渋谷の薬屋でのバイトは俺に合っていた・・高校の同級生も一緒にいたから馴染みやすかったということもあるが、カウンターに立って、白衣を着て、対面で接客しながら物を販売するのが好きだった・・


・・また、他の大学の学生も一緒に仕事をしていたのが良かった・・國學院大の他駒沢大学等の学生もいた・・


・・またそこで働く社員もほとんどが若手で高卒で就職してくる方が多かった・・またベテラン社員も3人いて、元気なパートのおばちゃんもいた・・


・・地下は化粧品売り場でそこでは社員の女性が3名、その他アルバイトの女子学生がいた・・


・・渋谷ホコ天前のこのドラックストアは朝10時から夜10時までの営業時間だ・・


・・俺は夏休みの間、ほぼ朝から晩まで働いた・・


・・やはり仕事自体は楽しくて、場所柄、当時のアイドルが買い物にきたりと刺激が多かった・・長い時間社員たちと一緒にいるから、仲良くなった・・仕事も誰よりも覚えてちょっとした薬剤師気取りで接客とかもしていた・・そして何かあれば誰とでも飲み、そこから歩いていける神宮に野球観戦にも行った・・



・・そこでヤクルト の魅力に完全にハマった・・当時はギャオス内藤がまだ一軍に上がったばかりで、何だこいつ知らねーとか言っていたが、ものすごくキレのいい球を投げていた・・極めつけは当時の応援団長で今は亡き、岡田さんだ・・7回くらいまで大人しくしていたのに飲んでエンジンがかかったのか、岡田コールが周囲から起こり、8回の攻撃のときおもむろに立ち上がり、笛を吹き始めた・・そしてそれに呼応するように外野も熱を帯び始めた・・点が入ったときだ・・「東京音頭行くぞ〜」の掛け声とともに緑のビニール傘を広げて、大合唱となった・・もうたまらなかった・・それ以降俺は30年以上ヤクルト ファンのままだ・・その影響もあり、次男は俺以上のヤク中になった・・


・・大学も後期に入ったが、俺はほとんど大学に行かなかった・・朝9時までに学校に行くのは難しかった・・行かなきゃと思ってもそれがかえって苦痛になり行けなくなった・・


・・一ヶ月以上が経ち、秋も深まったころ、さすがにYとTも心配してくれて、中野まで様子を見にきてくれた・・あのときは洗濯物も散乱して、ゴミもろくに捨てられなかったから、相当嫌だったと思う・・とりあえずできるだけ学校に行く約束をしてYとTは帰っていった・・


・・彼らは本当にいい奴だった・・どうしようもない俺を元気づけようとすき焼きをしたり、ボーリングを一緒にしたりしてくれた・・



・・きっと酒飲んでても、美味くなかったろうな・・ごめんよ・・俺は歳上のくせに、苦学生の自分をいつも愚痴っていた・・二浪で頭も良くねえから将来不安だとか・・とにかく自分に自信がなくて卑屈だった・・よく付き合ってくれたよ・・お前らに励まされていなかったら俺はとっくに退学していたと思う・・それだけグチャグチャの精神状態だったんだ・・本当に感謝しかない・・


・・YとTのおかげで少しずつ学校に行くようになった・・朝9時の一限は無理だったが、毎日ではないが、二限から行けるようになった・・ただ生活リズムは整ったとは全くいえない状況だった・・


(つづく)


※サムネは晩酌万ヒラ亭


すき焼き弁当🍱


ではでは😾


🔴人生シリーズ


🔸 NAKANO リマインド


①・・いかにも俺は逃げる、それが理由さ・

https://manhira.muragon.com/entry/202.html

②・・青は散ったんだ・・

https://manhira.muragon.com/entry/208.html

③・・何も見えなくなった街で・・

https://manhira.muragon.com/entry/211.html

④・・生きることからやりなおしだ・・

https://manhira.muragon.com/entry/217.html

⑤・・始まった新たな生活・・

https://manhira.muragon.com/entry/224.html

⑥・・さすらいのフリーター・・

https://manhira.muragon.com/entry/229.html

⑦・・居場所を感じて・・

https://manhira.muragon.com/entry/236.html

⑧・・何気ない言葉で・・

https://manhira.muragon.com/entry/244.html

⑨・・たった一人の孤独な戦いの始まりだ・・

https://manhira.muragon.com/entry/249.html

⑩・・恥を忍んで・・

https://manhira.muragon.com/entry/255.html

11・・受験前日の闘争・・

https://manhira.muragon.com/entry/258.html

12・・3年目の大学受験終了・・そして・・

https://manhira.muragon.com/entry/264.html

13・・俺はやっぱり大学に行けないのか・・

https://manhira.muragon.com/entry/266.html

14・・覚悟の帰省・・

https://manhira.muragon.com/entry/274.html

15・・新宿の片隅から・・

https://manhira.muragon.com/entry/282.html

16・・つかの間の喜びの中広がる暗雲・・

https://manhira.muragon.com/entry/291.html

17・・夢だったキャンパスとそれどころじゃない生活

https://manhira.muragon.com/entry/297.html

18・・無二の親友との出会い・・

https://manhira.muragon.com/entry/302.html

19・・ささくれ立つ日常の中で・・

https://manhira.muragon.com/entry/312.html

20・・団欒と親友の夢と・・

https://manhira.muragon.com/entry/317.html

21・・心に灯った小さな炎・・

https://manhira.muragon.com/entry/326.html




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